注文住宅での外壁選びのポイント!デザインと機能性どちらを重視する?
注文住宅は、こだわりの家が建てられるのが特徴です。中でも外壁は、家の印象を大きく左右するため、こだわりがいのある部分といえます。そして外壁素材の機能性は住みやすさに影響するので、デザインも重要ですが機能性も重視して慎重に考える必要があります。外壁選びのポイントをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
外壁素材の種類と特徴
外壁素材の種類は、大きく分けて6種類あります。第一に、日本の代表的な外壁素材である塗り壁があります。塗り壁は調湿作用があり日本の風土に合っていることが特徴です。職人がローラー等を使用して仕上げるため、表面につけられる模様の種類が多く、風合いのある外壁にすることが可能です。耐久性にも優れており、漆喰であれば100年は持つといわれています。また、天然素材を材料とするので、近年ではシックハウス症候群や化学物質過敏症対策として選ぶ方も増えてきています。
第二に、サイディングという外壁素材があります。サイディングは窯業系、金属系、木質系と種類が多く、デザインやカラーも豊富なため、好みの素材が見つけやすいといえます。工場で作られた板状のサイディングを現場で並べていく手法のため、職人の腕による差が少なく、誰が施工しても一定以上の品質を担保される点が安心です。
第三に、モルタルがあります。モルタルは職人が手作業で仕上げるため、デザインの自由度が高く、和洋折衷どのような家にも合わせられるのが特徴です。ヒビが入りやすい素材ですが、細かなヒビであれば自分で補修することも可能で、30年以上は持つといわれています。
第四にALCという外壁素材があります。ALCは、内部に気泡を含んだ特殊なコンクリートです。断熱性、耐火性、耐久性、防音性に優れており、新築の外壁に多く採用されています。
第五、第六の外壁素材の種類として、タイルとガルバリウムがあります。タイルは見た目に高級感があり費用は高額ですが、耐久性もあり、手入れも簡単なので、長期的にみるとコストパフォーマンスはよいといえるでしょう。ガルバリウムは、特殊なメッキを施した金属製の外壁素材で、都会的な見た目になります。また、傷に強く長期間きれいな状態で保つことができるので、メンテナンスの面でも優秀です。
外壁を選ぶ際に意識するべきポイントとは?
使用する外壁によって、家の雰囲気や機能性、費用面が異なってくるので、外壁選びの際には、それらの要素を総合して選ぶのがおすすめです。家は長く住むものなので、周辺の環境と調和する外壁を選び、悪目立ちさせないことも重要です。
機能性の面では、外壁素材の種類によって耐久性、遮熱性、断熱性、防音性、汚れにくさといった点で違いが出てきます。外壁の機能性は、家の住みやすさに影響するため、慎重に選ぶ必要がありますが、外壁の上に塗る塗料によって、機能性をプラスすることも可能なので、デザインの好みとあわせて決めるのがよいでしょう。
最後に費用面の比較も重要となります。使用する外壁素材によってかかる費用が大きく異なります。しかし、費用を抑えようと安い外壁素材を使用した結果、機能性が乏しく光熱費が多くかかる、メンテナンス費用がかさむ、ということもあるので、価格については長期的な目線で選ぶのがおすすめです。以上から、外壁選びでは、見た目のデザインのみでなく、機能性や費用の面も考慮し、ライフスタイルに合う外壁を選ぶことがポイントといえます。
失敗しない外壁の色選びのコツとは?
外壁は家全体の雰囲気に大きく影響するため、色選びも重要となります。長く住む家なので飽きのこない、周りの景色と調和する色がおすすめです。また、ドア等の設備と合う色にすることも重要です。個性を出したい場合は、外壁はシンプルな色を使用し、設備の色で個性を出すのがよいでしょう。
雨風にさらされる外壁は、劣化が目立ちやすい部分でもあるので、傷や汚れが目立たない色を選ぶこともポイントです。真っ白や真っ黒は、傷が目立ちやすいため、避けた方が無難です。また、濃い色よりは薄い色の方が、劣化が見えにくいです。
さらに、色を選ぶ際は小さな色見本だけを見て決めるのではなく、実際に住宅展示場などで使用されているものを見てから決めると失敗が少なくなります。小さな色見本で見たイメージと、実際に大きな建物で見るのとではイメージが異なるためです。また、使用する外壁素材によっては、光の当たり方で見え方が異なることもあるので、できるだけ多くのサンプルで確認してから決めるのがよいでしょう。
注文住宅を建てる際、外壁選びは重要な検討事項のひとつです。選ぶ外壁素材によって機能性、費用面が異なってくるため、デザインのみでなく、費用や機能性も含めて選ぶことが重要です。また、長く住む家なので飽きのこない色選びや、経年劣化が目立ちにくい色選びも重要となるでしょう。以上の外壁選びのポイントを踏まえたうえで、納得のいく外壁選びに役立ててください。